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なしくずしの死~阿部薫のこと Ⅱ


ラスト・デイト

1. アルト・サックス・インプロヴィゼイション
2. ギター・インプロヴィゼイション
3. ハモニカ・インプロヴィゼイション (1978)

久々の更新で、またまたこんな破壊&破滅的な音の紹介。
阿部薫。フリー・インプロヴィゼーションではカリスマ的存在。天才的アルト奏者。

もう最近彼のアルバムばっかり聴きすぎていて、これを書かなくては前に進めないと言うほどに
のめりこんでいて、そろそろ抜け出さなくてはと思っています。
ブロバリン97錠服用して、極北に旅立ってしまった。29歳という若さで。。
亡くなる前から悲壮ただよう雰囲気で、孤高のアーティストだったようです。

この↑アルバム「ラスト・デイト」 は亡くなる10日程前に行われたライブ盤。
もう悲壮感たっぷりで泣きたくなりますねー。
ハーモニカのなんて切ない音。そしてとてもすばらしい。涙でちゃうな。
ハーモニカ奏者としてもすごいと思います。




阿部薫  1949-1978

阿部薫の本 ↑ 「阿部薫1949-1978 」 (分遊社) も読みました。
400ページ近くもある単行本なんですが、興味深くて2、3日で読んでしまいました。
彼に関わった多くの人たちが記事を書いています。
彼のすべてとは言えないけれどほとんどのことがわかります。
読んでいると彼の魅力を感じて、あーホントにもっと早く出会い(知り)たかったと思います。

この本の中に彼の数々の名言が書かれています。あまり書いてはいけないのかもですが、
興味深いので少し紹介します。

「僕は誰よりも速くなりたい 寒さよりも、1人よりも、地球、アンドロメダよりも どこにいる
 どこにいる 罪は、」
「いつも北だ、見える? あの極光 寒さか、いや暗い汗・・・・泳った熱 だれがいるのか 
 会うのか、磁場はうそ」
「エリック・ドルフィーを父とし、ビリー・ホリディーを母親として俺は生まれた。
 そして俺はエルック・ドルフィーを、俺のアルトの演奏によってどうしても超えなければ
ならない。それは義務なんだ。」
「俺は静けさが爆発するところまでやる。そこですべてが現れ俺はめくらになり、
俺を聞いた者は 死ぬ。」
そして、最後の 『インタビュー』 の中での
「音は徹底的に音でしかないって。もうそれでいいんだよ。音だけだしゃいいんだよ、とにかく。」 
 ってことばもおもしろい。 




アカシアの雨がやむとき(佐藤康和percussionとのデュオ)

1. アカシアの雨がやむとき
2. チム・チム・チェリー~暗い日曜日
3. 恋人よ我に帰れ (1971)



暗い日曜日

1. アカシアの雨がやむとき
2. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション
3. バス・クラリネット・ソロ・インプロヴィゼーション
4. 暗い日曜日 (1971)



風に吹かれて

1. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション1
2. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション2
3. アカシアの雨がやむとき
4. 風に吹かれて~花嫁人形 (1971)

この ↑ 三部作のアルバムは阿部薫の作品のなかでも、特にメロディアスで叙情的
ということなので、多分私好みと思い、聴いてみました。
やはりフリーにしてはとてもメロディーがきれいだし、音色もすごく澄んでいてとてもいいです。
かなり好きです。
「暗い日曜日」 だけはネットでかなり値段が高かったので持っていません。
いつか安値で手に入ったら聴いてみたいなと思っていますが。
多分3枚とも同じ路線なのではないかと思います。

”アカシアの雨がやむとき” これって懐メロ? ”風に吹かれて” ってボブ・ディランの曲?
実は私はどちらも原曲をよく知りません。
でも原曲があってもなくても、自由にインプロヴィゼーションしている演奏は、彼の音楽
そのもの。だから曲名はとくにどうでもいいと思っています。
”チム・チム・チェリー” も一生懸命聴くと、なんとなくそれとわかる感じで。
”アカシアの雨がやむとき” はよく演奏しているようなので、彼の好きな曲なのでしょう。
いつか懐メロの原曲聴いてみようかと思います。聴き比べたからどうだって?感じですが。。

彼は、エリック・ドルフィーをアルトで超えることが目標と言っていましたが、
彼のアルトの美しい音色はとてもすばらしくて、ドルフィーのバスクラを越えるかも。
でもバスクラもかなりいい。
ドルフィーのバスクラはいつ聴いてもしびれまくりなんですが、阿部薫のバスクラも独特な音色。
悲しさの咆哮、叫びの音色です。




なしくずしの死(MORT A CREDIT)

ディスク:1
1. Alto Improvisation No.1
2. Alto Improvisation No.2
3. Alto Improvisation No.3
ディスク:2
1. Soprano Improvisation No.1
2. Alto Improvisation No.4 part 1
3. Alto Improvisation No.4 part 2
4. Soprano Improvisation No.2 (1975 )

「なしくずしの死」 これを聴かずして阿部薫は語れない、というほどの代表作。名盤の1枚。
阿部薫を知るための必須の1枚なんだそうです。
手に入れるの苦労しました。
ネットでも置いてないところが多くて。

なるほど、すばらしい。
前回 「解体的交感」 を紹介しましたが、それと並ぶすばらしい作品です。
「解体的交感」 はノイズ系という感じですが、こちらはそれとはちょっと違う。
ノイズというよりもやはり叙情的かも。
フリー・ジャズでもなく、ひたすらフリー・インプロヴィゼーション。
私はこちらのほうが好きです。
彼はソロの方がのびのびと自由に動き回っている気がします。
こんなになんの制約もなくひたすら自由に吹きまくるって、他に出来る人がいるんでしょうか。
フリー・ジャズだってある程度の制約があると思いますから。

あととても好きなのが、福島「パスタン」 での動画。これは何度見ても(聴いても)
すばらしくて感動です。この音源はCDにはなっていないんでしょうか。
とても気になります。あと「13人の連続暴行魔」。この動画もとてもいい。
これらをまず聴くとCDで最初に聴くよりも、わかりやすいし音色もきれいだし、とても破壊的
とは思えません。
フリーがよくわからない、理解できないと言う方も是非見てくださいね。
まあ、マニアック?って言われますが、興味ある方是非CDも聴いて共感されたらコメントして
くださいね。
「なんだよーこんなのわかんねぇ」 でもいいけど、なんかわかんないけど興味あるから半年に
1回くらい聴いて、やっぱり無理って思ってしまっちゃう人もいるみたいです。
それでもいいのかなー。
なんだろうこの人の音、うーんすごいー。何考えながら演奏してるんだろう。
ってそう思えるだけでも充分すばらしい人なんだと思います。

あともう少ししたら阿部薫の世界から抜け出して、現実の世界に戻ろうかと思います。
でも時々浸りたくなる気がする、そんな魅力ある阿部薫の音の世界です。

Kaoru Abe  http://www.yo.rim.or.jp/~t_okuno/ak.html
阿部薫のこと  http://www.fsinet.or.jp/~bonchan/jazz-room/abekaoru.htm
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解体的交感~阿部薫のこと


高柳昌行・阿部薫/解体的交感   
   29年の歳月を経て世紀末に蘇る狂気のデュオ・インプロビゼーション(1999発売) 
                           1970 厚生年金会館小ホール


先日ウィークデイの休日の午後、家事や買い物も終わって
 「さあ久しぶりに家で好きなCD聴くゾ。」 と思って聴き始めていたら、ちょっとすると
部活で帰りが遅いはずの次女が学校から帰ってきた。
「えー。早いねー。」
「うん、部活さぼった。ねぇ、また変なの聴いてるねー。」
そう。一人でゆっくり聴こうとした計画は流れるかのように思われた。
しかし次女は3番目の子供なので、普段から雑音、騒音の中で育ったせいか、
それに慣れている。だから気にせずこのCDを家で聴くことができた。

娘 「この人こんなのやってて早死にしないのかなー。」 と。
私 「そうだよ。このサックスやってる人早く亡くなったんだよ。29歳で。」
娘 「えー、ほんと? こんなの聴いてたらお母さんも早死にするかもよ。」
 ね、 面白い会話でしょ。

この演奏、フリー・ノイズ・インプロヴィゼーションて感じで、
ひたすら高柳昌行のギターと阿部薫のサックスの激走、破壊・破滅音の追及。
音楽というより音の連鎖。
音楽に意味を見いだそうとする人には拷問、苦痛のなにものでもない音の連続・洪水。

阿部薫とを知ったのは3年くらい前。
他のアーティストのアルバムが欲しくてCDショップに行った時、実はそのアーテイストのものと間違えて買ってしまった。
それが、阿部薫の 『彗星パルティータ』 (SAXのソロのインプロヴィゼーション)だった。
阿部薫という人がどんなアーティストなのかはまるで知らなかった。
ただそのCDの帯に書いてあったコメントがすごくて、ただならぬ人と言う気がした。
そのコメントが↓
   このCDに感謝だ。永遠に語り継がれるべき使者/死者「阿部薫」が吐き出す魂の「音玉」が、平成の時空を彷徨う時、脳味噌はマグマと化し鼓膜はケイレンを繰り返すだろう。心を痛めるがいい!!悲しいまでに美しく純粋で過激で必死な音の連鎖にー。あらゆるジャンルの音楽家よ、リスナー諸氏よ。この1枚を聴くがいい!!束縛をかなぐり捨て、誘発されるがいい!!己が生きているという証としてー。音の指標としてー。ここにあるのは「自由」という名の永遠の「音玉」だ。それ以外に言葉は見当たらない。                    ハスキー中川

そして、CDの中に書いている著名人たちのコメントもすごくて、理解不能なものが多かった。
私が阿部薫に興味をもった最初だった。

彼はサイトのインタビューの中で、音に対する興味深い考えについて話している。
そして、アルト(sax)以外は楽器ではないと。
彼はアルト以外にもソプラニーノ、バスクラ、ギター、ピアノなどの楽器もやっているが。
彼のことに関する本 『阿部薫1949-1978』 も出版されているので是非読んでみようと思う。本当はこれを読んでから記事に書けばよかったんだろうけど。
彼のパートナーの鈴木いづみのことにも興味がある。
彼女も36歳で亡くなっている。

思えばブログを書き始めた頃、いろいろ書きたいことはたくさんあったが、阿部薫のことも
書きたかったことのひとつ。

最近調子が悪い。彼の音を聴いてから?なおさらに。。
しばらくブログお休みします。


阿部薫  http://www.yo.rim.or.jp/~t_okuno/ak.html

takayanagi's data http://www15.ocn.ne.jp/~guitar21/

高柳昌行・阿部薫 「集団投射」  http://www33.ocn.ne.jp/~shinma/musics/musics009.html

解体的交感   http://www.amazon.co.jp/%E8%A7%A3%E4%BD%93%E7%9A%84%E4%BA%A4%E6%84%9F-%E9%AB%98%E6%9F%B3%E6%98%8C%E8%A1%8Cfeat-%E9%98%BF%E9%83%A8%E8%96%AB/dp/B0000507BN/ref=pd_sim_m_img_2

阿部薫 You Tube  http://jp.youtube.com/watch?v=IqvwBos9HQk&feature=related
プロフィール

pooh

Author:pooh

Blog:じゃずりんぐ★
Jazzが大好き
ナース:介護老人保健施設勤務
jazz sax修行中

ジャズを中心に美術や映画、本のことなど雑多に書いています。
大好きなナースのお仕事の事も・・・
元GAROのマーク 大好き~💙

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