スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

精神看護学ぶなら 『精神看護学ノート』

ノート精神看護学

精神看護学ノート     武井麻子 著   医学書院


寒くなってきましたね~。
みなさん、風邪なんかひいてませんか?

私は先日から風邪ひいてやっと峠を越えたところ。
歳とともに一回ひくと長引いちゃって、治ってはぶり返し。。
と1カ月くらいやってることもあるくらい。

あ~あ、体力なくなったよな。
鍛え方が足りんのだ。

風邪ひいているときにはやることないからやっぱり読書。

精神看護は患者さんと話すこと、そして話を聞くことが一番大事なこと。
それこそが仕事の大部分だ。

しかし、本を読んで疾患に対する症状や看護、専門用語、薬の名前を調べることも重要だ。
なんたって精神科は一般の科と違って用語がとても難しい。
もうずいぶん精神科関連本を読んだよ。

少しづつ身になってきたかなとは思うけど、まだまだ。。

そして先日読み終えた本。
『精神看護学ノート』    武井麻子 著 
武井麻子さん、先日も紹介した 『感情と看護』 を書いた方だ。

”これから精神看護を学ぼうとする人々と、精神看護の実践においてなんとか自分なりの看護を
実践していこうと努力している人々に向けて書かれたものである。自分たちが行っていること、 
行おうとしていることにどんな意味があるのかを理解し、精神看護の面白さとやりがいを感じる
ためのヒントになればと思う”

とのこと。
ってヒントありすぎだよ。ヒントと言うより精神看護の本質が書かれていると思うな。
この本読んだら、精神看護のことほぼすべてがイモズル式にわかるんだ。
考え方や用語や関連本など。。

そして思い出した、 『マイルス・デイビス自叙伝』 のこと。
『マイルス・デイビス自叙伝』 も読むとジャズに関する多くのことやその他多くの
ミュージシャンのことがイモズル式にわかる。

ジャズを知りたいなら、『マイルス・デイビ自叙伝』、
精神看護を知りたいならこの 『精神看護学ノート』 を読むしかない。

そして加えて読むなら、疾患についての説明も書いてある 『看護のための精神医学』
(「看護できない患者はいない。・・・看護は病院に患者が足を踏み入れた、
 そのときからもう始まっている。」と言う冒頭文から始まる中井久夫先生の書いた本。)
この2冊を読めば精神看護を理解するには、「鬼に金棒?」 
って古い言い方でごめん。しかしそんな感じだ。

まだ精神看護を学び始めた私にとっては、何を読んでもすべてが新鮮で興味深く
感じられるのかもしれない。    
精神科看護師1年生だからね、歳はとってるけど。。
最近は恥ずかしいから、「新人で~す。」 なんて言わないことにしてるけどね。

ほぼすべてのページ毎におすすめの本・映画、ひと口メモ(特に精神科に関する用語について)
の説明などがページの余白(両端)に紹介されている。その数もかなり膨大だ。
だから、この本余白があんまりないんだよ。

また、途中にも 「COLUMN」 と題して、興味深い事柄についての背景や考えなどを述べている。
本文・余白の紹介文・コラム。。とかなり情報量満載の本だ。
この方どんだけ本読んだり映画観たりしてるんだろうって感じだ。

全(本分)180ページくらいで分厚い本じゃないけど、本文とその他の紹介文などのすべてを読みながら
進めていくからとても時間がかかる。
でも内容が深く素晴らしいので楽しみながら読めるんだ。

本読むこと自体が苦手って人には大変かもしれないけど
読んだら絶対ためになるから是非読んでほしいな。

看護やってない人だって読んで損はない。
いやいや大得だと思うな。
人と関わりを持つ仕事の人(って人と全く関わらない仕事ってあるのかな?)におすすめ。

最近の超おすすめ本。断然ためになる本だよ。

この本の中で紹介されている 「おすすめブックス」 で私が読みたいと思っている本を
紹介しますね。もっともっといっぱいあるけど書ききれないから少しだけ。。

○おすすめブックス
  ・『自閉症だった私へ』 (ドナ・ウィリアムズ 新潮文庫)
     自閉症の女性が書いた本。その世界の傷つきやすさ・危うさは統合失調症患者に
     通じるものがある。

  ・『孤独』-事故への回帰』 (アンソニー・ストー 創元社)
     人間が成長のある段階を超えるためには孤独が必要である。
     「一人でいられる能力」こそが、健康な人間関係のためにも必要とされるのである。

  ・『あなたが子どもだった頃ーこころの原風景』 (河合隼雄 講談社)
     著者が各界の著名人10人を相手に行った対談をまとめたもの。
     テーマは「子ども時代を語る」。それぞれが語る子ども時代のすさまじさ。
     不登校、虚言、盗み、家出、、自殺、落ちこぼれ、犯行、孤独。。。

  ・『シンデレラ・コンプレックス』 (コレット・ダウリング 三笠書房)
     自立と依存の葛藤に悩む現代女性の心理に関しては、先駆的な読み物。
     女性の社会進出レースのトップを走っていたはずの米国女性たちは、
     今自分たちが依存の問題を解決しないまま置き去りにしてきたことに気づき始めている。

  ・『心的外傷と回復』 (ジュディス・L・ハーマン みすず書房)
     社会はつねにこの古くて新しい問題に蓋をしてきた。その結果、虐待や暴力の生存者が
     繰り返し被害者もしくは加害者となっていくのだ。
     傷ついた人々は何をし何をしてはならないか、自分たちがなぜ反治療的なことを
     行ってしまうのか。。

  ・『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』ーベトナム帰還兵が語る「本当の戦争」
    (アレン・ネルソン 講談社)
     女の子は瞬きもせずにこの質問をした。やがて「イエス」 と答えた筆者は戦争の
     真実を語りだす。人を殺せるように徹底的に自尊心を粉砕する軍隊のトレーニング、
     戦場の音、臭い、戦場はどのように人々を追い立てるのか。。

  ・『こんな夜更けにバナナかよ』 (渡辺一史 北海道新聞社)
     進行性筋ジストロフィーである鹿野さんと大勢のボランティアとの物語。
     欲望と絶望の狭間でのたうつ鹿野さんを前に、ボランティアもまた、自分の生き方への
     疑問を突き付けられるのだ。
     夜中にボランティアをたたき起した鹿野さん、ぺロリとバナナを平らげ、さらに
     「もう1本」と要求したという。健康な人間ならだれにはばかることなく自分でできること
     なのに、人に頼まなくてはならない障害者では「わがまま」と言われる。
     それはおかしなことではないか。

そして、「おすすめシネマ」 はタイトルのみで失礼。

○おすすめシネマ
  「スタンド・バイ・ミー」 「レナードの朝」 「スリング・ブレード」 「普通の人々」
  「ギルバート・グレイプ」 「ハーモニー」 「ファインディング・ニモ」 
  「カッコーの巣の上で」 「すべての些細な出来事」。。。

「ひとくちメモ」 にはかなり多くの用語の説明がなされている。
どれもこれも興味深いものばかりで、何を載せたららいいのか迷ったけど。。

○ひとくちメモ
  ・共感と「甘え」
      土居健郎は共感を「甘え」と密接なつながりがあるものと考えている。
      「甘え」は本来非言語的なものであり、「甘え」を「甘え」として認識するのは
      共感によるしかないのである。つまり、「甘えている」と言葉でわかるときには、
      実は「甘え」が満たされていないときである。土居は共感Einfhlenという言葉に
      「気持ちを汲む」「察する」という日本語を当てている。相手に察してほしい
      と願う気持ちこそが「甘え」なのである。・・・

  そのほか、 自己効力、アンビバレンス、愛着理論、アダルトチルドレン、行動化、
       急性ストレス障害とPTSD、離散型行動状態、心的外傷の反復性、
       デブリーフィング、反復強迫と予期不安、生の本能と死の本能、レトリート、
       うつと芸術作品、孤立無援感、能動型と受動型、投影同一化、パターナリズム、
       脱施設化と転移施設病、コンフロマテーション・・・

「COLUMN」にも多くの事柄についての説明がいっぱい。
特に私がいいなと思ったものは、『人生の知恵』 というもの。

ロバート・フルガム著の 『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』
と言う本の中から「人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、
日曜学校の砂場に埋まっていた」という文章を引用している。 
人生の知恵とは次のようなものだ、と。

  ・何でもみんなで分け合うこと。
  ・ずるをしないこと。 
  ・人をぶたないこと。
  ・使ったものはかならず元のところに戻すこと。
  ・ちらかした自分で後片付けをすること。
  ・人のものに手を出さないこと。
  ・誰かを傷つけたら、ごめんなさいと言うこと。
  ・食事の前には手を洗うこと。
  ・トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
  ・焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
  ・釣り合いの取れた生活をすることー毎日、少し勉強、少し考え、少し絵を描き、歌い、
   踊り、遊び、そして、少し働くこと。
  ・毎日かならず昼寝をすること。
  ・おもてに出るときには車にきをつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
  ・不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。
   発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように、種から芽が出て、
   根がのびて、草花が育つ、どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない、
   でも人間だっておんなじだ
  ・金魚もハムスターも二十日ネズミも発泡スチロールにまいた小さな種さえも
   いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。 


と、今回の記事はずいぶん長々と書いてしまった。
書くのも時間かかったよ。実はもう何日も書いてるんだ。
ちょっと息切れだ~。
でも私のこの本に対する思い入れが伝わったかなぁ。
    
看護って生きていく上でほとんど誰もが携わること。
そして看護は人の生き方そのものを追求すること。
精神看護は看護の基本。人間愛の基本があるんだ。

だからこの仕事をお金をもらってやらせていただいている私はとても幸せ者だな。
歳とって働けなくなったら、この仕事に関するボランティアだってしたいくらい。
って働けなくなるってことは動けなくなってるってことだからボランティアもできないってことか。。^^;


精神看護学ノート →レヴュー①
            →レヴュー②
スポンサーサイト

自信をもてないあなたへ ②

自身のもてないあなたへ


『自信を持てないあなたへ』 の本の概要について再び紹介。

第1章、自信がない=自己評価が低い、とはどういうことか

第2章、低い自己評価がどのように生まれてくるのか
      これまでのどんな経験があなたの自分に対する見方をつくったのかを考え
      それによって、自分を見る目について完璧に理解できるようにする。

第3章、なぜ否定的な見方が今日まで続いてきたか、不安や自己批判と有害な行動パターン
    が悪循環をなし、どのように自己評価の高まりを阻んできたかに迫る。

第4章、悪循環を断ち切るための第一歩を提案する。
      あなたを不安におとしいれ、能力を削ぎ、低い自己評価をつくりだしている
      否定的な予測に気づいて、それに疑問を呈する方法を示す。

第5章、自己批判的考えを捉えてそれに反論する方法を示す。

第6章、自己に対するより肯定的な見方をつくりあげ、強化する方法を示す。

第7章、低い自己評価を補うための戦術である「生きるためのルール」を変える方法を示す。

第8章、低い自己評価の核となっている自分に対する否定的見方(最終結論)
    を突き崩す方法を考える。

最終章、それまで学習してきたことのまとめ方を示し、
         さらに前進するにはどうしたらいいかを示す

この本の中の一部ではあるけれど、私がやってみてためになったものを紹介してみます。

第1章の中で紹介されている、「あなたの自己評価は?」 という質問。
それぞれの質問について、いちばん気持ちに合うところに印をつける。
   (強くそう思う、だいたいそう思う、ときどきそう思う、あまりそう思わない、全くそう思わない)

・これまでの経験から、自分の価値を認め大切にすることを学んだ。

・自分に対して好意的な意見を持っている。

・自分をきちんと扱い、自分にふさわしい気遣いをしている。

・自分自身が好きだ

・自分の弱点や欠点と同じくらい、素質や技能や能力や長所も重視している。

・自分に満足している。

・自分には人から関心や時間を注いでもらう資格があると思う。

・自分の人生にはいいことが起こって当然だと信じている。

・自分に対する期待は、人に対する期待を同じで、厳しすぎるものではない。

・自分に対して批判的ではなく、むしろやさしく励ましている。


どうでした?
私はほとんどが、ときどきそう思うか、だいたいそう思う、に○が付きました。
やってみて、な~んだ自己評価そんなに低くないじゃんって自信もついた。
自分発見! でしたよ。

そして、もうひとつ。

第6章のところで紹介されている、「肯定的な資質を見つけるための質問集」

あなたのいいところを見つけるための質問集

・どんなささいなことでも、たとえつかの間でも、自分で好きだと思えるところはあるか。

・どんな肯定的な資質をあなたは持っているか。

・これまでの人生で、たとえどんなにささやかでも、成し遂げたことはあるか。

・どんな難題に直面してきたか。

・どんなに目立たないものでも、何か才能を持っていないか。

・どんな技能を習得したか。

・人はあなたのどんなところが好きか、また評価しているか。

・あなたが素晴らしいと思うほかの人の資質や行動で、あなたにあるものは何か。

・あなたにあるもので、ほかの人にあったら素晴らしいと思うのはどんなところか。

・肯定的な資質でも、あまりにささやかでつい無視してしまうものはあるか。

・あなたが持っていない悪いところとは何か。

・あなたを親身に思ってくれる人は、あなたをどういう人だと言うだろうか。


どうですか?

たとえどんなにささやかでも、目立たなくても、つかの間でも、ついつい無視してしまいそうな。。。
なんて書かれると、じゃあこんなことでもいいの? 
って安心してそう思えることって結構あるでしょう?

私のほんのささやかで、つかの間で、無視しちゃいそうな肯定的なところは。。

・看護師をやめていた時期もあるけれど、復帰してから13年程続けている。
・ブログを4年近く続けている。
・ゆっくりペースではあるけれど(月1回程度?)、水泳&水中ウォーキングを4年くらい続けている。
・サックス・レッスンを2年続けている。
・引っ越しを子供のころから数回(転校4回)繰り返し、度重なるいじめにも耐えてきた。
・何度職場を変えても、すぐに人や仕事に慣れる順応性がある。
・人の相談にのるのが得意(仕事上で)。
・芸術的(美術・音楽・ショー)なことが大好き。
・威張らない、気取らない、人前では明るくふるまう。
・強い人、一人で生きていける人、アネゴ。。。と思われているらしい。

って本当どうでもいいことが多いけど、書いてみるとちょっと自分に自信持てそうな気がする。

そして、このリストをリラックスできる場所で読み返し実感する。
毎日思いついたいいところを記録する。「肯定ノート」 を作る。
思いついた時にすぐ書けるようノートは必ず持ち歩く。

といいのだそう。
まあそこまでしなくても、この質問集をやったことで自分自身のいいところを見返すことができて、
少し前向きに生きてみようかなと思えるようになったかな。

みなさんもやってみては?

自信を持てないあなたへ ①

自身のもてないあなたへ

自信をもてないあなたへ  自分でできる認知行動療法   メラニー・フェネル 著 曽田和子 訳

以前、認知行動療法について書いたことがあったけど。→『認知行動療法

この認知行動療法についての講義は今も定期的に開かれているけれど、
私は第1回目だけ出席してあとは断念。
精神科って用語自体が難しいから、まずは疾患を勉強してからと思ったから。
そして病棟に勤務して早くも半年が過ぎ。。

まだよくわからないのは変わらずだ。
でもそれじゃあいかん、いかん、と思っていた。

そうしたら出会ったこの本。自分自身でできる認知行動療法の本。

自分に自信がない、自己評価が低いって人結構多いでしょう。
私もそのうちのひとりかも。

真剣に悩んでいる人、それほどでもないけどもっと自信をもちたい人、
自分をダメな人間と思っている人、否定的な思い込みから脱却し、自分をもっと寛大な目で
見る見方を手に入れるための方法が紹介されている。

自分自身でできるようにわかりやすく書かれている。
実際やってみるといいと思う。

自信をもてないあなたへ →レヴュー



不安症を治す

不安症を治す 対人不安・パフォーマンス恐怖にもう苦しまない   大野 裕 著    幻冬舎新書

人生に不安はつきもの。
時間が解決していくもの、自分自身の努力によって軽減できるのもあるけれど
すべての不安がなくなることはない。

社会不安障害、パニック障害、強迫性障害、PTSD、全般性不安障害。。
不安症状を中心とした多くの精神疾患もあるけれど、病気と診断されなくても皆常に気を紛らわせながら
不安とともに生活しているんだよね。

不安についての解説。薬とのつきあい方から、不安を和らげる治療法やコントロールの仕方など、
「不安」への対処法を教えてくれる本。

不安症を治す →レヴュー



こころの自然治癒力

こころの自然治癒力 自分を回復させる力の高め方   大野 裕 著

誰もが仕事や将来について不安を感じている。「傷つきやすい時代」 なんだよね。
でも、私たちのこころには、傷ついても自ら回復させる「自然治癒力」が備わっているんだ。
誰の心にも備わっているそんな力を引き出すヒントが書かれた本。

「ちょっと疲れたと口に出す」 「つらいいままでも楽しめる」 「大事な決断は先送りに」
「とにかく体を動かしてみる」 「失敗はチャンス、困るはラッキー」 
「行き詰ったら、ワンクッション」 「気持ちは揺らいでいる方がいい」。。。
など、参考になることがいっぱい書かれている。

そして、「頑張るノウハウ」 を考えるよりも、「自分を休ませたり和ませたりするコツ」 
をなるべくたくさん身につけていく方がいいのではないか、と筆者は言っている。

こころの自然治癒力の基本は、cognition(認知、ものの見方・考え方)、
contro(コントロール感覚、自分らしさ)、communication(コミュニケーション、人間関係)、
にあるとのこと。
自分のこころからのメッセージに耳を傾けること、自分にとって何が大切なのか真剣に考えること
がいちばん大切であると。。。

こころの自然治癒力 →レヴュー


最近本ばっか読んでるんだ。今回も一気に3冊。
しかし。。

「お母さんて本いっぱい読んでるわりには文章稚拙でバカっぽいよね。」 と娘。
うるせ~よ。そんな頭のいい人ばっかりいね~よ。
バカも必要。

人間、たとえ向上しなくてもそうなるよう努力する気持ちが大事。
いろんな人がいるから世の中成り立っているんだ。
みんな偉い人ばっかりだったら困るでしょう?

ってそんなに努力してないでしょって?
まあ、そうだけどね。。^^;

この先の人生どうなってしまうのか、
不安は常にあるもの、なくならないもの。
だから、不安をなくそうとは思わないこと、不安と向き合い成長していくバネにする、
自分の味方にする、。。。宝物にする。

って考え方って大事なのかも。

ん~、しかし不安だ~。^^;

感情労働について  再び

感情と看護
感情と看護  人とのかかわりを職業とすることの意味    武井麻子 著  医学書院

”看護婦はなぜ疲れるのか? 肉体労働でも頭脳労働でもあるけれど、看護は「感情労働」だった。隠され、貶められ、ないものとされてきた「感情」をキーワードに、人とのかかわりを職業とする人々の思いを縦横に語り尽くす論考。”


先日紹介した、『感情と看護』 と言う本。
これを読んだら、そこで紹介していた 『命のカルテ』 と言う本が読んでみたくなって。。
そしてその本調べていたらそのほの本も。。

読んでいるうちに。。
そんなこんなで読書に没頭していたら、更新が滞っていたという言い訳。

まあ、書く気力の問題もあったけど、このことを記事にしようと思っていたからというのは事実だ。

『命のカルテ』 『感情労働としての看護』 『人相手の仕事はなぜ疲れるのか』
の3冊は 『感情と看護』 を読んだ後に続けて読んだ本。
とてもよかったので紹介。

精神科看護を始めてからは、特に日々患者さんの気持ちを考えるとともに
自分自身の感情のコントロールも考えたりしている。
いや、精神科でなくても、もちろん他の職種でもそれは大事なことで皆が日々やっていることに違いない。


命のカルテ
命のカルテ アメリカのナースたちの声  エコー・ヘロン 著 中井京子 訳   集英社文庫

”まだ記憶に新しいオクラホマ連邦政府ビル爆破事件で、実際に治療にあたった看護人たちの悲惨な話、幼い頃重度の火傷を負った看護婦が、後遺症を克服して熱傷患者のケアにあたる感動の記録、差別して治療する医者への不信、親の貧しさと無理解で死んでいく乳児への哀惜…17年間医療の最前線で働いた看護婦が、アメリカ各地で聞いたナースたちの驚くべき告白集。”


感情労働としての看護
感情労働としての看護   パル・スミス 著  武井麻子・前田泰樹 訳  ゆみる出版

”患者はときに看護婦の理解を越えた反応を示します。しかも、より深刻な問題は、そうした患者の精神的な不安定さではなく、そうした患者に手を焼く看護婦自身の精神状態にあるのです。そんなとき、ホックシールドの感情労働という概念に出会ったのです。…感情労働としての看護について理解するのは、一つには看護婦自身のメンタルヘルスのためでもありますが、もっと大事なのは、それによって患者の理解が深まり、ケアの質も高まるということです。
感情労働としての看護婦に関する様々な疑問について考えるため、広範な事例研究を紹介。そこから看護やケアリングの本質について、看護婦自身がどのように語り、振り返っているかを描き出す。”


人相手の仕事はなぜ疲れるのか
人相手の仕事はなぜ疲れるのか 感情労働の時代   武井麻子 著  大和書房

”その微笑が「偽りの自己」「ニセ者の私」をつくっている! “笑顔で応対の仕事”や“やさしい看護師”など、感情の演技を求められる仕事=感情労働で心が擦り切れないためのノウハウを紹介する一冊。”


看護
看護 ベッドサイドの光景     増田れい子 著    岩波新書

”「告知」,ターミナルケア,心の病への癒し,さらに人間ドックや救急医療の現場からみえる社会の断面.人間だれしも病むことに遭遇する.そのとき入院加療はどのようになされるのか.24時間,患者のもっとも身近にあり激務の日々をおくっているナースたちへの数多くのインタビューから,生死のドラマ,現代の医療のありかたが浮かび上がる。”


この本はずいぶん前に読んだけど、上の3冊の本を調べていたら出てきた。
もう一回読み返してみようと思って探したけど見当たらない。どこ行ったんだろう。
けっこう興味深い本だった気がする。

『感情と看護』 『人相手の仕事はなぜ疲れるのか』 の著者である武井 麻子さん、
日本赤十字看護大学教授。看護師、保健師のほか保育士の資格をもち、ソーシャルワーカー、
保育園の給食調理員、婦人相談所の心理判定員など、さまざまな職種を経験している方。

いろんな職種を通し多くの経験をしているから考え方の幅が広いんですね。
これらの本、1冊づつ私自身の見解も書くべきなんだけど、上手く書けないんで、
それぞれの本のレビューを参照してください。

日々感情とともに仕事・生活している私たち。
最近は仕事が趣味的(といってももちろん生きる糧であるけれど)で、休みの日が現実って
感じがしている。
ナースと言う職業を演じている?からか。

一日の決まった時間だけその仕事の性質を演じる。深層演技。。
それはそうしなければ続けていけないから体得した技かもしれない。

そしてそれはどんな職業にも言えること。それができない、自分には無理って思ったら
辞めるしかない。
自分が演じられそうな他の職業やるしかないよね。
大変?でもその仕事に慣れればパターン化している部分も多いと思う。

人間相手の仕事でそんなこと感じてるなんて恐いかな。
こんなのがナース? しかし私とそう考え方違わない人も多いと思うよ。
そうじゃないと燃え尽きて死ぬよ。

だから現実の生活の方が実は厳しいのかもしれないよ。
自分に嘘つけない。ありのままの自分自身と向き合うのだから。

先月は結構頑張って本読んだんだ。
レッスンお休みしていたからほとんど休みは出かけずに。
そして、現実の生活を見つめることが多くなってきた今日この頃。。。

『感情と看護』 ~感情労働

感情と看護

感情と看護ー人とのかかわりを職業とすることの意味    武井麻子 著  医学書院

”看護婦はなぜ疲れるのか? 肉体労働でも頭脳労働でもあるけれど、看護は「感情労働」だった。隠され、貶められ、ないものとされてきた「感情」をキーワードに、人とのかかわりを職業とする人々の思いを縦横に語り尽くす論考”


仕事 ”命”の私。
男なら当たり前のこと。

いや、私女だった。でも男の気持ち?心意気でいつもで働いてるんだよ。
そして女性らしい細やかさと気遣いを身につけようと心掛けてる。
それが出来ているかどうかは。。。?

しかし最近行き詰まりを感じてて。。

精神看護。身体的な疾患と違って何か処置ができるわけではない。
私達に出来ることって何?

ただただそばにいて話を聴く。気持ちを受け止める。認める。見守る。
必要に応じて励ましアドバイスを与える。

しかし、本当にそれだけでいいんだろうか?
病棟に勤務異動して半年。

いつも悩んでいた。
必要以上に患者さんと深く関わることはできないから、近づきすぎず遠すぎず
ある程度の距離を保ちながら接していくことが大事。

勤務しているのは急性期の精神科病棟だから、身体的介助を要する患者さんはほとんどいない。
看護は精神面のことがほとんどで体はあまり使わない。

だから肉体的に疲れることはないはず。
なのに、家に帰ると、あ~あ、疲れた。なんでだろう?

そんな日々を送っていたら、昨日、同僚で精神看護は先輩である若い看護師の女の子が本を貸してくれた。
「この本、いいよ。そうそう、私もそう思うのよ~って共感できるよ。」
と言うので読んでみた。

『感情と看護』 
この本の中で使われている、「感情労働」 って言葉初めて聞いたけど、
看護師は感情労働の仕事なんだって。

そのほか、保育士、ソーシャルワーカー、接客業など、対人サービスの職種はすべて感情労働者なんだ。

しかし、人間ってそもそも感情の動物だからいくら人とあまりかかわりを持たない
職種の人たちだって仕事に感情移入しない人なんていないと思うな。

「白衣の天使」 と言われたりすることもある看護師。
これってどんなイメージなのかな?
なんでも聞いてくれてなんでも受け入れてくれる優しい母親みたいな人?かな。

でも、看護師だって人間。みんなが嫌なことは嫌だ。
暴言を吐く難しい患者さんは苦手だし、怒りたくなってしまうこともある。
しかしなるべく感情的にならず 「良い看護師」 を演じなければならない。

そして治療を考えるとともにその場の状況を読むこと(患者の気持ち・医師の顔色・スタッフとの関係..)、
アンテナ感覚が実は仕事そのものより大変だったりする。

しかし、そんなこと学生の時には誰も教えてはくれない。
仕事しながら身につけていかなくてはいけないことだ。

そんなことやあんなこと、看護師の感情について書かれた本。
「うんうん、そうだよ。だから看護師って疲れるんだよな。」 って共感できる内容だ。
看護師じゃない人にも是非読んで、私たちの気持ちわかってほしいな。


感情と看護ー人とのかかわりを職業とすることの意味 →レビュー
感情と看護ー人とのかかわりを職業とすることの意味 →レビュー②


<追記>
カテゴリーとして使っている 「ケアリング」 という言葉について以前書いた記事の中で、

「ケアリング」 とは
人間としての条件や生活様式を改善したり高めようとする明白なニードを持つ個人
(あるいは集団)を援助したり支援したり能力を与えたりすることを目指す行為。

と看護辞典に書いてあったことを紹介したことがあったけど、この本にも「ケアリング」
について書かれていたので紹介してみます。
というか自分自身の覚え書、メモとして。。

ケアリングとは 「気づかい」」
「人が何かにつなぎとめられていること」
「何かを大事に思うこと」 をあらわす言葉であり
「思考と感情と行為を区別せず人間の知の働きと存在(生き方)を一体的に表現する言葉」
である。

ってことです。ちょっと難しいけど。。
私が目指していること 「人間愛」 の追究なんだな。って大げさかなぁ。

看護のための精神医学 再び

医学看護のための精神

看護のための精神医学    中井 久夫 (著), 山口 直彦 (著)


先日紹介した、『看護のための精神医学』、 記事を書いた時は
実は半分しか読んでいなかった。
全部読んだらまたまた感動だったので、記事を再び書いてしまおう。

って興味のない人も多いと思うけど、精神科看護について書くのは私の自己満足で。
いや、このブログ記事全体が自己満足に違いないのだから、
いちいち断ることでもないんだけど。。

もうすぐ退院する私の初めての受け持ち患者さん、とっても良くなったのでとてもうれしい。

幻覚・妄想ってそうそうなくならないって聞いてたけど、
この患者さん、全くその症状がなくなったとのこと。

薬に対する理解力もあり、今後の内服の継続も大丈夫だと思われる。

急性期病棟に勤務しているので、その他の患者さんも皆よくなって帰って(退院)
行く方が多いのだ。
そんな患者さんを日々看られることがとても幸せなことだ。

本日は夜勤だった。
勤務が終わろうとしているとき、
「poohさん、もう帰っちゃうんでしょ。もうすぐ帰っちゃうんでしょ。今度いつ来る?
夜勤で来る?」 
と、私が勤務していることで安心してくれる患者さんもいるのだ。

「poohさんが、今日来るってボードに書いてあったから、よかった~って思ったんだ。」
とも言ってくれたり。

まだまだ精神科に慣れない(年齢のせいか実際に慣れていないと思われることは少ない)
こんな私のことを思ってくれるなんて、とてもうれしい。

そんなことを他の誰にも言われたことなんてないのだから、
まさに私にとって癒しの患者さまだ。

ってことで、本題。

この本 『看護のための精神医学』、 文章に温かみのあることは前回書いたけど、
本当いいな~って思える文章が数多くあるので、厳選して紹介してみますね。


  ・看護という職業は、医師よりもはるかに古く、はるかにしっかりとした基盤の上に
   立っている。医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。
   息を引き取るまで、看護だけはできるのだ。

  ・夢でも人生でも、ときどき休止符がないと必然的に暗くなってしまうのではあるまいか。

  ・看護師の位置が、患者側に寄っていることに注意してほしい。
   「そっと患者を守る」 という感じである。
   ふんわりと花のような感じでいる、というのがよい。
   事務的でなく、あまりキビキビしないくらいがよい。
 
  ・患者が閉じこもっている殻を破る力をもっているものは、理屈ではなく、生き生きとした
   音調や表情や身ぶりである。
   私たちは子育てのとき、そうしていないだろうか。

  ・患者にたいするときは、どこかで患者の 「深いところでのまともさ」 を感じる気持ち
   が治療的である。
   それは治療者の表情にあらわれ、患者によい影響を与え、治療者も楽になる。

  ・「やさしさ」 は、押しつけがましさなく相手を包むものであり、求め求められる関係を
   超えたものであって、求めて得られるものではなく、求められてさずけるものではない。

  ・「患者が変わる」 のであって、医療者が患者を変えるのではない。
   医療者は 「患者が変わる際の変化を円滑にし方向の発見をたすける触媒」、
   できるならばあまり害のない 「よき触媒」 であろうと願うのがゆるされる限度であると
   筆者は思う。


私たちが患者さんにできること  
 となりでふんわりと花のような存在でいて、良いところを認め、感じ、
 期待されるわけではない優しさを与える。。
そして、「卵を握るような、ふわりとして落とさない包容」。

これって良きパートナーとの関係に似ていないだろうか。
精神科看護って看護の基本、人間関係の基本、人間愛の基礎がある気がするんだな。

看護のための精神医学

医学看護のための精神

看護のための精神医学    中井 久夫 (著), 山口 直彦 (著)


看護できない患者はいない。
そうだよ。看護は病院に一歩足を踏み入れたときから始まっているんだ。(本文より)

だって看護って絶対みなやってもらうしやるんだから。。
子供の面倒をみる、親の介護をする、すべて看護に直結してるんだ。
専門的知識なんてなくたって(特に)女性は常にやっていると思う。

落ち込んだり辛かったりした時人に話を聞いてもらったり、また一緒に悩んだり、
精神的な部分だってみな日常の中でフォローし合っているに違いない。

だから、女性だけでなくすべての人に知ってほしい看護のこと。

この本、うちの病院で統合失調症の勉強会をやった時、精神科医師が紹介してくれた本。

ずっと読まなくちゃって思ってて買ったらかなり分厚くて、「うわっ。どうしよ。無理かな?」
って思っていたけど、読み始めてみたらすごくわかりやすくて読みやすい。

この本を書いた先生の冒頭の言葉が素晴らしくて感動したので載せてみます。

  看護という職業は、医師よりもはるかに古く、はるかにしっかりとした基盤の上に
  立っている。医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。
  息を引き取るまで、看護だけはできるのだ。病気の診断がつく患者も、思うほど多くない。
  診断がつかないとき、医師は困る。あせる。
  あせらないほうがよいとは思うが、やはりあせる。
  しかし、看護は診断をこえたものである。「病める人であること」
  「生きるうえで心身の不自由な人」-看護にとってそれでほとんど十分なのである。
  実際、医師の治療行為はよく遅れるが、看護は病院に患者が足を踏み入れた、
  そのときからもう始まっている。

ね、すごいでしょ。感動でしょ?
こんなにも看護のことを分かってくれるDrが書いた本なんだ。
だから、文章がとても温かくて優しさにあふれている。
患者さんへの対応の言葉も患者さんのことを常に気遣っていることが分かることばだ。

載せてみたいいい言葉がたくさんあるんだけど、その前後の文章との関係があるから
すべてを載せるのが難しい。
 
私がこれは一番! と思った文を載せてみます。

「急性統合失調症の経過」を書いた箇所で、

  急性統合失調症状態を無理に「理解」しようとする必要はない。・・・・
  人間は理解できないものでも包容することはできる。それは広い意味の 「母性」 である。
  ・・・「母性」 にも 「副作用」 がある。それはきつく包容しすぎて窒息させることである。
  「卵を握るような、ふわりとして落とさない包容」 という感じがよかろう。・・・

「卵を握るような、ふわりとして落とさない包容」 ってすごい表現だ。
こんな包容してみたい。されてみたいよな。

精神科看護のことをもっともっと知りたい。
最近はまりつつある。
もう辞めない。これが私の生涯の仕事なのではと思えるんだ。


看護のための精神医学 →レヴュー

依存症について

すべての今夜、

今夜、すべてのバーで           中島らも 著    講談社文庫


サックスの練習でいつもカラオケに行くんだけど、練習しているとすぐに飽きていやになる。
いやになるとどうするかというといつも本を読んでごまかす。

先日も練習が嫌になって読み始めた本がとても面白く、そしてためになったので紹介してみます。

日本精神科看護協会(略して日精看という)から毎月刊行されている冊子の中で
紹介されていた本。

まず1冊目。

中島らも著の 『今夜、いつものバーで』。
アル中患者として緊急入院するハメになった主人公の闘病生活を書いた本。
ほぼノンフィクションらしいです。

アルコール依存症。最初はお酒がおいしくて。
そのうち度重なる飲酒回数。毎日の晩酌が休みの日も昼間から。。

そして食べずにアルコールだけ。
飲むために飲むことに。。

アルコールで入院している患者さんにもここ何十年もご飯を食べずにアルコールだけだった
という方もいる。

アルコール依存の患者さんは、アルコールの離脱時期を過ぎれば疾患を持たない人と変わりない。
アルコールさえ飲まなければ普通の人なのだ。

しかしアルコールを飲まないでいる時間がほとんどなくなり、
そして「依存症」」と診断されてしまったら。。

入院中の同室者のユーモラスに語られる人間描写、アルコール依存に対する知識もすごい
(さすが作家、多くの関連書を読みあさったのだとか)ので医療従事者の私でもとても勉強になる。

お酒って少量なら、実は体にいいのだそう。
でも度を越すと命を落とすことになるかも。
飲み過ぎを止められない人、アルコール依存気味の人、体を壊す前に読んでみては?


今夜、すべてのバーで →レビュー


依存症

『A子と依存症ー絶望と回復の軌跡ー』      ともに歩む会 編


人間だれしも何かに依存して生きているのではないかと思う。
人間ひとりでは生きられないのだから。

アルコール依存、ニコチン依存、パチンコ依存、薬物依存。。。
女性に多い摂食障害、男性依存。。。そして、男性の多くは仕事に依存している?

もう一冊も同じく日精看の冊子での紹介。
『A子と依存症ー絶望と回復の軌跡ー』  

お酒や薬、パチンコにはまり込む女性、摂食障害の女性のこと、
配偶者の飲酒やパチンコにはまりこんだ人の家族のこと、DVを受けている女性のこと、
女性援助職の視点から描かれている。

特に女性のアルコール依存の場合、夫がその飲酒状態を知らなかったり、断酒のための協力が
得られないことが多い。逆の場合はそうではないのに。。

女性の場合の依存症、その背景にある暴力や強姦、性的虐待。
虐待を経験した女性は物質依存のほか、摂食障害、自傷行為などのパターンにはまりやすく、
DVの被害者やPTSDも生じやすいのだと。

事例に関しては、当事者が病気にはまっていたときのこと、そこからの回復について語っている。
衝撃的な事例も多く、依存症についてよく知らない方や知っていても特に女性を取り巻く社会の状況は
男性のそれとは違ったものであるということを知ってもらいたい。

是非多くの方に読んでいただきたいです。


A子と依存症ー絶望と回復の軌跡ー →レビュー

<追記>
『今夜、すべてのバーで』 にのっていた、
「久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テスト」 というのを参考のために載せてみます。
お酒好きな方はやってみて。

最近6ヵ月の間に次のようなことがありましたか。

1、酒が原因で、大切な人(家族や友人)との人間関係にひびが入ったことがある。
                          ある(3,7) ない(-1,1)
2、せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い。
                          あてはまる(3.2) あてはまらない(-1,1)
3、周囲の人(家族、友人、上司など)から大酒のみと非難されたことがある。
                          ある(2,3) ない(-0,8)
4、適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう
                          あてはまる(2,2) あてはまらない(-0,7)
5、酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある。
                          あてはまる(2,1) あてはまらない(-0,7)
6、休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む。    あてはまる(1,7) あてはまらない(-0,4)

7、二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある。
                          あてはまる(1,5) あてはまらない(-0,5)
8、糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断されたり、その治療を受けたことがある。
                          ある(1,2) ない(-0,2)
9、酒がきれたときに、汗が出たり、手がふるえたり、いらいらや不眠など苦しいことがある。
                          ある(0,8) ない(-0,2)
10、商売や仕事上の必要で飲む。           よくある(0,7) ときどきある(0)
                          めったにない・ない(-0,2)
11、酒を飲まないと寝付けないことが多い。      あてはまる(0,7) あてはまらない(-0,1)

12、ほとんど毎日三合以上の晩酌(ウィスキーなら四分の一本以上、ビールなら三本以上)
  をしている。                  あてはまる(0,6) あてはまらない(-0,1) 
13、酒の上での失敗で警察のやっかいになったことがある。 
ある(0,5) ない(0)
14、酔うといつも怒りっぽくなる。          あてはまる(0,1) あてはまらない(0) 
 
                総合点・・・・判定(グループ名)
                2点以上・・・きわめて問題多い(重篤問題飲酒群)
                2~0点・・・問題あり(問題飲酒群)
                0~-5点・・まあまあ正常(問題飲酒予備軍)
                -5点以下・まったく正常(正常飲酒群)
どうでしたか? 私の場合、現在はマイナス点だけど、お酒を飲んでた時期だったら5点以上かな。
りっぱなアル中だったのかも。^^;

診察室にきた赤ずきんー物語療法の世界ー

赤ずきん

『診察室にきた赤ずきんー物語療法の世界ー』      大平 健 著    新潮文庫    


みなさん、こんにちは。

ずいぶん寒くなりましたね。まあ冬だからしょうがないけど。

足先が冷たくてジンジンします~。

こんな日は、家でゆっくりこたつに入って本でも読みたいですね。

先日読んだ本が、とても面白かったので紹介します。

精神科医の大平健さんの書いた 『診察室にきた赤ずきんー物語療法の世界』。

精神科にかかったことがある方はあまりいないと思いますが、
精神科の受診に限らず、人は何か困ったことがあったり、つらいことがあると
人に相談したり、助言を求めたりするものですよね。

そして、ただ聞いてもらえるだけでも気持ちが落ち着いたり、癒されたり、
説明しているうちに気持ちの整理がついて、自分の状況や問題点が見えてくるときもある。

しかし、精神科の患者さんの場合は、状況がより複雑であるため 
「眠れない、食事がとれない、被害妄想、幻聴。。」 などの症状がててきてしまったりして、
専門家の手を借りなければ問題の整理ができないんです。

診察の中で、患者さんのお話を聞いて、それに合った童話のお話をその患者さんのことに
あてはめて考えて、問題を物語のお話とともに解き明かしながら、
患者さんの問題も解決してしまう、そんなお話を書いた本。

ちょっと本の1部を載せてみます。
「赤ずきん」 のお話についての著者の見解について

狼は森で赤ずきんに出会った。
すぐに食べてもよかったけどちょっと話をした。(狼はひとりぼっちで寂しかった)
赤ずきんは病気のおばあさんにお見舞いのクッキーとワインを届けるところだという。
(狼は愛情で結ばれた赤ずきんとおばあさんに嫉妬した)
そして、赤ずきんに先に道草をさせている間に嫉妬の対象であるおばあさんを食べた。

なるほど、でしょう?
この話を、愛に飢え、嫉妬に狂っていた患者さん(女性)にお話ししたんです。
しかし、愛と嫉妬に気づいたのは、患者さんがこのお話を聞いてからのこと。

誰の心の中にも、小さな狼や赤ずきんがいると。そして赤ずきんが逆転勝利するのだと。。

不登校の娘さんに 「ねむりひめ」

自室にこもりきりになってしまった二十歳の男の子に 「三ねんねたろう」

仕事を転々として長続きしない青年に 「幸福なハンス」

家事をしっかりやる、夫に浮気された女性に 「食わず女房」

転職しようか迷っている女性に 「ぐるんぱのようちえん」

そのほか、

・ももたろう
・うらしまたろう
・三びきのこぶた
・いっすんぼうし
・つる女房
・ジャックと豆の木 

の話を著者はそれぞれ診察にきた患者さんにお話ししています。

童話の中には、実は自分の物語があるんですね。

私も自分の人生にあった物語や昔話が見つけられるといいなと思いますが。

みなさんも見つけてみては?


診察室にきた赤ずきん →レビュー

あなたの周りのアブない人々

人々あぶない

あなたの周りのアブない人々―「普通の人」がもう一つの顔をのぞかせるとき
                        町沢静夫 著    すばる舎

夏の終わりの休日出勤。
ってことで、本日の休日出勤はやはり?来院患者数1名。
やっぱ私って患者さんに嫌われてるんだな。

「表面上は普通に見えるのに、ある日突然、思いもよらない異常行動を取る人々がいる。
その心の闇には何が潜むのか? 第一線の精神科医が、狂気を生み出すメカニズムと
社会背景を分断しつつ、こうした人々に対する正しい理解と対処の方法を示唆する。」
                                              (本文紹介)

佐賀バスジャック事件、愛知主婦殺害事件、岡山金属バット殺傷事件、京都小学生殺害事件、
新潟少女監禁事件、山口の母親事件など。。
一連の凶悪な少年犯罪には、日本の家庭に問題があるのだそう。

特に、父親不在・母子密着型にその根本がある。そしてそれが高じると精神病を発症しやすく
なるのだそう。
最近の子供たちは本当に過保護だし、いじめにも弱くなった。

母親は子供のことを何でも聞き、そして子供のいいなりになってしまっている。
これが家庭内暴力を起こす原因にもなっている。

この母子密着って言葉、我が家にも充分あてはまる。
子供は、親に何でもやってもらって当たり前。
平気で親のことを馬鹿にする。この構造を変えていかなくてはと思うけれど、どうしたらいいんだろう。
この日本の家庭問題。

小さい時のしつけは大事だと思う。でもそのしつけがうまくできない。
私自身も親に甘やかされてきたからかもしれない。
あまり厳しくされた記憶がないのだ。

それを親のせいにするつもりはないのだけれど。
どのようにしつけたらいいのかがよくわからない。
過保護だし、ガマンという言葉を知らない子どもたち。
こんなことではもう世の中終わりか?

離れたいけれど離れられない母子密着型の家庭。
だから、こどもが成人したら無理にでも離れようかとも思ったりする。
私が家出するか?
それで解決することでもないのだけど。

なーんて、読みながらそんなことや家庭問題考え直してみようかと思ってしまったこの本。
是非、みなさんお読みになってくださいね。


第1章 あの事件はなぜ起こったか
         少年犯罪は「他山の石」である
         佐賀バスジャック事件
         愛知主婦殺害事件
         岡山金属バット殺傷事件
         京都小学生殺害事件
         新潟少女監禁事件
         山口の母親事件
         大分一家六人殺傷事件

第2章 いじめ、引きこもり、そして家庭内暴力
         「いじめる側」と「いじめられる側」
         不登校から「引きこもり」に至る道
         「家庭内暴力」の心理

第3章 「見捨てられる恐怖」が牙をむく
         東京音羽幼女殺害事件
         「児童虐待」の真相
         「ストーカー」の病理
         若い女性を蝕む「拒食症」の罠
         若者たちの「自殺願望」の謎

第4章 なぜその人は反社会的な行動をとるのか
         問題行動の裏側にあるもの
         対人関係が不安定な「境界性人格障害」
         支配的な「自己愛性人格障害」
         幻想や妄想に支配される「精神分裂病(現ー統合失調症)」
         がらりと人格が入れ替わる「多重人格」

第5章 人生を破滅に追い込む「依存症」と「うつ病」
         衝動的な快楽を求める依存症の人々
         軽い気持ちが命取りの「薬物依存症」
         発病に気がつきにくい「アルコール依存症」
         スリルと快楽にのめり込む「ギャンブル依存症」
         自殺者の七割は「うつ病」だった

第6章 狂気を増殖させる「日本」というシステム
         なぜ家庭内暴力は日本だけの現象か
         考える力を奪う「学校」というしくみ
         論理より力が支配する「日本社会」

第7章 治療法は格段に進歩している
         日進月歩している精神医療
         良い病院、良い精神科医の探し方
         どんなときに専門医に相談するか
         どんな手順で治療を行うか
         精神科医という人種について
プロフィール

pooh

Author:pooh

Blog:じゃずりんぐ★
Jazzが大好き
ナース:介護老人保健施設勤務
jazz sax修行中

ジャズを中心に美術や映画、本のことなど雑多に書いています。
大好きなナースのお仕事の事も・・・
元GAROのマーク 大好き~💙

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
counter...

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。