幻のピアニスト、守安祥太郎のこと

守安

やばく暑いですね。
外でお仕事される方、肉体労働の方、特に御苦労さまです。
室内でパソコンに向かってお仕事されてる方も冷房で冷え切ってしまうらしいですが、
いずれにしろ、みなさま毎日お仕事お疲れ様です。

先日、宮沢昭のアルバムの紹介をしましたが、宮沢昭と言ったらこの人、
守安祥太郎の存在を忘れてはならない。
彼らは無二の親友だったそうだ。

守安祥太郎(1924-1955)、この人の名前を知ったのは、10年くらい前。
仕事に復帰してから少しして、『そして、風が走り抜けて行った』
という本に出会った。
その題名にひかれて読んでみたのだが、この本は守安祥太郎のことについて
書かれたものだった。

「守安祥太郎」 ジャズファンなら一度は聞いたことのある名前。
幻のピアニスト。
しかし、音源はほとんど残っておらず、現在聴けるのは、『幻のモカンボ・セッション54』 のみ。
このCDもなかなか手に入らない。
このセッションでは宮沢昭と共演している。

当時私は仕事に復帰したばかりで、音楽鑑賞が趣味だった遠い昔のことも忘れているくらい
育児に没頭していて、音楽を聴くことすら忘れていた。
ましてジャズなんて聴こうとも思っていなかった。

でも、この本読んだら、すごーくジャズに興味が出てきて、とても聴きたくなってしまった。
はじめは何を聴いていいのかわからずにいて、少しだけ聴き始めて、
結局現在のようにガンガン聴き始めたはそれから4、5年してからのこと。

その時は宮沢昭の名前も(その本にはでてきていた)知らずにいた。
しかし今回この本を少し読み返してみて、とてもびっくりした。

なんと、プロローグの冒頭に、「日本のジャズ・ミュージシャンが、誰よりもプレイしたいと声を
揃える相手は、サックス奏者の宮沢昭だという。」
と書いてあるのだった。
この文章すら私は忘れてしまっていた。
守安祥太郎と宮沢昭、二人は切り離せないくらいの関係だったらしい。

守安祥太郎の生涯について書かれたこの本。
ジャズのことをよく知らない方が書いたそうだが、多くの人に取材し、
時間をかけて書かれている。
この本を読んで、いまは亡き守安祥太郎のピアノが聴きたくなってしまった。
とてもすごいジャズ・ピアニストだったことがよくわかる。

アーティストの曲を耳で聴いただけで、すぐに譜面に起こしてしまう。
ピアノの技術はすごかったらしい。モカンボ・セッションで共演したピアニストでは、
彼の右に出る者はいなかったらしい。
しかし、その練習量や練習法も半端ではなかったらしい。

ピアノの蓋を半分閉めてピアノを弾いたり、後ろ向きになって手を後ろに回して弾いたり、
パフォーマンスもすごかったらしい。
しかし、躁うつ病を発症し、ある日突然鉄道に身を投げてしまう。31歳という若さで。

この本とても分厚い(500ページ余り)。でも、内容の深さ、守安祥太郎の素晴らしさに
ぐいぐい惹きつけられて、結構短期間で読んでしまった。
筆者のエネルギーのすごさも感じます。

そして取材中、守安祥太郎と関わった方がたくさん亡くなっている。取材の後も。
宮沢昭も2000年に亡くなってしまった。
取材なくしては書かれることが不可能であると思われるこの本。
守安祥太郎の生涯を知ることのできる唯一の本といえると思う。

そして風が

そして、風が走りぬけて行った  天才ジャズピアニスト守安祥太郎の生涯
                              植田紗加栄 著   講談社

「天才」 守安祥太郎を考える  
      http://home.s06.itscom.net/hard-bop/file/blog06/index.html

それにしても、『幻のモカンボ・セッション54』、是非聴いてみたいなぁ。
どうにかして手に入らないものか。
聴いた方は、是非ご感想お知らせくださいね。

コメントの投稿

Secret

暑いですね。

それにしてもこれは是非聴いてみたいです。

まずは本を読んでみたいです。

伝説のミュージシャン・・・あの時代はそういった、つわものが居た時代だったんですよね。

○Tatsuさん、こんばんは!
夏バテしてませんか?
そうなんです。私も聴いてみたくてしょうがない。
でも、amazonではいつ見ても品切れなんだなぁ。
手に入らないと思うと余計に聴きたい気持ちがつのります~。

○LesPaul-L5 さん、暑いですね~。
この本あまりジャズ知らない頃読んだんですが、守安祥太郎の魅力に惹きつけられて
500ページ一気に読んでしまった。
実はずーっとファンなんです。聴いたことないのに。
ブラッド・メルドーの記事を初めて新聞で読んだだけでファンになってしまったときと
同じ気持ちです。
絶対聴いたらすごく感動すると思うんですが。残念!
当時の秋吉敏子とも雲泥の差ですごかったらしいです。ああ、やっぱ聴いてみたいな。

こんばんは!

幻のピアニストですか?
すごく興味があるんですが、音源がほとんど
残ってないのは残念ですよね!

しかも若くして亡くなられた方なんですね。

○つっしゃんさん、こんばんは!
暑いですね。
そうです。幻のピアニスト。
音源聴いたことないのに、ファンなんです、って変ですが。
天才と言われる人って短命な人多いです。
私が好きなアーティストでは、阿部薫(29歳)、エリック・ドルフィー(36歳)。
短い間に人生生き切ってしまうんですね。

俺はレコード2枚持ってます。

俺は『そして、風が走りぬけて
行った』は発売当時の1997年に
本屋さんで買いました。
今でもたまに読むんですが、何度
読んでも読み応えが有って全く飽き
ないです。
守安さんの事は本を買う前にテレビ
のドキュメント番組で存在を知って
そんな昔に日本にも凄いピアニスト
が居たのかと凄く記憶に残って、
その後新聞の書評で例の本の事を
知って迷わず買った事を覚えて
います。
そして本を買った翌年の春、俺は
音楽聴くのが好きでよく中古
レコード屋さんでレコードを買う
んですが、たまたま行った地元の
レコード屋さんでなんとなくその
日は日本のジャズのコーナーを
漁ってみたら有ったんです、
『幻のモカンボ・セッション'54』
のレコードが。しかも2枚とも!
当然迷わず購入です!
それまで植田さんの文章ではよく
解らなかった音楽の部分がダイレ
クトに理解出来るストレートな
サウンドです。
特に1枚目のB面に入っている
ガーシュインの「STRIKE UP THE
BAND」は本に書かれている通り
守安さんのピアノソロが凄く
エネルギッシュでホンマに日本人
か?この人って思うくらい凄ま
じい気迫の演奏です。
本もレコードも既に買って15年
以上経ちましたが、今だに飽きま
せん。今やどちらも俺の宝物です!

★麦わら帽子さんへ

麦わら帽子さん、こんばんは。
ご訪問とコメントありがとうございます。

幻のモカンボセッション、聴いたんですね~。素晴らしい。うらやましいです。
音源あるんですね。私も探してみようかなぁ。
きっと素晴らしい演奏に違いないことでしょう。

私もこの本は発売当時に読みました。
興味深くて一気に読んだ覚えがあります。
本当に天才ピアニストだった事がうかがえますね。

ずいぶんと古い記事にコメントうれしいです。この記事のことすっかり忘れていました。
このブログ、ジャズを中心に雑多に書いています。
また、いらっしゃってくださいね。
プロフィール

pooh

Author:pooh

Blog:じゃずりんぐ★
Jazzが大好き
ナース:介護老人保健施設勤務
jazz sax修行中

ジャズを中心に美術や映画、本のことなど雑多に書いています。
大好きなナースのお仕事の事も・・・
元GAROのマーク 大好き~💙

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