看護のための精神医学

医学看護のための精神

看護のための精神医学    中井 久夫 (著), 山口 直彦 (著)


看護できない患者はいない。
そうだよ。看護は病院に一歩足を踏み入れたときから始まっているんだ。(本文より)

だって看護って絶対みなやってもらうしやるんだから。。
子供の面倒をみる、親の介護をする、すべて看護に直結してるんだ。
専門的知識なんてなくたって(特に)女性は常にやっていると思う。

落ち込んだり辛かったりした時人に話を聞いてもらったり、また一緒に悩んだり、
精神的な部分だってみな日常の中でフォローし合っているに違いない。

だから、女性だけでなくすべての人に知ってほしい看護のこと。

この本、うちの病院で統合失調症の勉強会をやった時、精神科医師が紹介してくれた本。

ずっと読まなくちゃって思ってて買ったらかなり分厚くて、「うわっ。どうしよ。無理かな?」
って思っていたけど、読み始めてみたらすごくわかりやすくて読みやすい。

この本を書いた先生の冒頭の言葉が素晴らしくて感動したので載せてみます。

  看護という職業は、医師よりもはるかに古く、はるかにしっかりとした基盤の上に
  立っている。医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。
  息を引き取るまで、看護だけはできるのだ。病気の診断がつく患者も、思うほど多くない。
  診断がつかないとき、医師は困る。あせる。
  あせらないほうがよいとは思うが、やはりあせる。
  しかし、看護は診断をこえたものである。「病める人であること」
  「生きるうえで心身の不自由な人」-看護にとってそれでほとんど十分なのである。
  実際、医師の治療行為はよく遅れるが、看護は病院に患者が足を踏み入れた、
  そのときからもう始まっている。

ね、すごいでしょ。感動でしょ?
こんなにも看護のことを分かってくれるDrが書いた本なんだ。
だから、文章がとても温かくて優しさにあふれている。
患者さんへの対応の言葉も患者さんのことを常に気遣っていることが分かることばだ。

載せてみたいいい言葉がたくさんあるんだけど、その前後の文章との関係があるから
すべてを載せるのが難しい。
 
私がこれは一番! と思った文を載せてみます。

「急性統合失調症の経過」を書いた箇所で、

  急性統合失調症状態を無理に「理解」しようとする必要はない。・・・・
  人間は理解できないものでも包容することはできる。それは広い意味の 「母性」 である。
  ・・・「母性」 にも 「副作用」 がある。それはきつく包容しすぎて窒息させることである。
  「卵を握るような、ふわりとして落とさない包容」 という感じがよかろう。・・・

「卵を握るような、ふわりとして落とさない包容」 ってすごい表現だ。
こんな包容してみたい。されてみたいよな。

精神科看護のことをもっともっと知りたい。
最近はまりつつある。
もう辞めない。これが私の生涯の仕事なのではと思えるんだ。


看護のための精神医学 →レヴュー

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ナース:介護老人保健施設勤務
jazz sax修行中

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元GAROのマーク 大好き~💙

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