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こんな夜更けにバナナかよ

バナナ

こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち      
                       渡辺一史 著   北海道新聞社


皆さん、ボランティアってやったことあるかなぁ。
私は恥ずかしながらないんだな。寄付だってほとんどしたことないくらい。

なんでだろう? 自分の仕事が人を助ける看護師だから他でやらなくても許されるでしょ、
なんてきっとどこかで思ってるのかな。
やってみたいとも思うけど、仕事以外で人に会うなんてやっぱ疲れていやだ。

私が勤務している病棟は、患者数60名、スタッフ36名。
毎日入退院が激しい、スーパー救急(24時間受け入れ可能)をやっている急性期病棟だ。

仕事だけでも毎日100人近くの人と会っている。
もちろん全員と話をするわけではないけれど、話をすること聞くこと、人と関わりを持つことが
仕事の大部分だから、仕事以外ではなるべく人に会いたくないんだな。

しかし、人とのかかわりを通してかなり多くのことを学べている気がする。
毎日仕事行って帰ってくるだけでかなり勉強になる。
ほんの少しずつではあるけれど日々成長出来てる気がするんだ。
まあ、目には見えないけどね。

と、前置きが長くなったけど、先日読み終えたこの 『こんな夜更けにバナナかよ』。
重い筋ジストロフィー患者(人工呼吸器装着している)の鹿野靖明さんと彼を支える約40名の
ボランティアの日常を描いた。
略して 「夜バナ」 というらしい。 

講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した本だから、読んだ人も多いかな。
以前、記事に書いた 『精神看護学ノート』 の中でも紹介した興味深い本。

障害と闘う清く正しい障害者とボランティアのお涙頂戴の話ではない。
ともに支え合いながらもエゴをぶつけ合う。
そこは確かに 「戦場」 だったらしい。

”ある日の深夜、病室の簡易ベッドで眠っていた国吉は、鹿野の振る鈴の音で起こされた。
「なに?」と聞くと、「腹が減ったからバナナ食う」と鹿野がいう。
「こんな真夜中にバナナかよ」と国吉は内心ひどく腹を立てた。しかし、口には出さない。
バナナの皮をむき、無言で鹿野の口に押し込んだ。二人の間には、言いしれぬ緊張感が漂っていた。
もういいだろう。寝かせてくれ。
そんな態度を全身にみなぎらせてベッドにもぐり込もうとする国吉に向かって、鹿野がいった。
「国ちゃん、もう一本」
なにィー!という驚きとともに、そこで鹿野に対する怒りは急速に冷えていったという”

人との関わり、特に介護なんていったら、きれいごとなんて言ってられない。
ましてや自宅でかかわるボランティアだから、病院という枠組みの中で仕事としてかかわるのとは違い
なおさら大変だと思う。
患者のわがまま(人間って皆わがままだと思うけど)をどこまで聞くのかってことも難しい。
人によって見解や介助できる能力も違うと思うから。

病気とは無縁と思ってる人、人の介護なんて全然興味がない人(ってそんな人いないか)
すべての人に是非ぜひ読んでほしい本。
これ読んだら、もうしばらく何も読まなくてもいいでしょって気持ちにもなれる。
壮絶記録の長編ノンフィクションだ。


こんな夜更けにバナナかよ →福祉ネットワーク ←ここも是非読んでほしいな。

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Author:pooh

Blog:じゃずりんぐ★
Jazzが大好き
ナース:介護老人保健施設勤務
jazz sax修行中

ジャズを中心に美術や映画、本のことなど雑多に書いています。
大好きなナースのお仕事の事も・・・
元GAROのマーク 大好き~💙

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