伊藤比呂美の本

むか~し、伊藤比呂美さんの 『おなか・ほっぺ・おしり』 って育児エッセイ本を読んだことがある。
彼女は私よりちょっとだけ年上。
同年代だからとっても共感できたな。

今回なんと20年ぶりくらいにまた彼女の本を読んでみた。
『閉経期』。

まさに私も閉経期だからね。
多分もう閉経したんだろうな。

最近髪がなくなってから、外に行くのが嫌だ。
仕事には行ってるけど、休みの日はほとんどお宅。

昼間は手芸、夜は読書だ。

閉経期
  閉経期     伊藤比呂美 著       中央公論新社

そして最近私は女を捨てた。
捨てたというか、女性でもなく男性でもなく中性になった気分。
それもこれも、あの恐怖の放射線治療(腔内照射)をやったせいだ。

いや、それだけが原因ではないのだけど、歳と共に女らしくなくなってきた(もともと女らしくもないけど)
と思っていて、腔内照射をやったせいで、それが決定的になったのだ。

と、話はそれた気がするが、閉経に向かう肉体との戦い、親の介護のことなど、
更年期の女の気持ちを代弁してくれているこの 『閉経期』 って本。

閉経期の女性、またはそれに向かっている人におすすめ。
いや、おすすめってか読んでみて。



女の絶望
  女の絶望     伊藤比呂美  著       光文社文庫

ってなこと言って、私が女を捨てたのは病気(子宮頸がん)になったせいみたいに思っていたけど
この本読んだら、更年期の女はみんな私みたいになるんだってことが書いてあった。

何だそうなんだ。私だけじゃないんだ。
髪の毛短くするのもあっちもこっちもカサカサ乾燥してくるのも男っぽくなってくるのも。。
みんなみんな更年期のせい。
それプラス私には子宮頸がんって病気が重なったんだね。  っと納得。

「夫と話すことがありません」「赤ん坊と二人ッきりでいると息がつまりそう」
「パート先で好きになった15歳下の男性が遠くに転勤して寂しい」など、読者から寄せられた
身の上相談に伊藤しろみが応える、という 『女の絶望』 って本。

これ実はフィクションだって言うけど、こんな身の上相談って実際にあると思う。
すごーく共感できる。

不倫、セックス、子離れから、更年期、離婚、親の介護まで、迫力と説得力たっぷりに語りたおす。
女の人生の絶望と希望が詰まった一冊。

数回の結婚と離婚を繰り返し、若い時に摂食障害、結婚してからうつ病になり、
そして、カリフォルニアから日本まで父親の介護に向かい。。
とっても苦労した免許皆伝の伊藤しろみさんだからこそ応えられるのかも。

私も伊藤しろみさんに人生相談してみたくなってしまった。

この本に出てくる好きな言葉は、「がさつ、ずぼら、ぐうたら」 。
育児も介護もこれを常に心がけ、主治医の意見にも、世間の思惑にも、逆らわず、目くじら立てず、
神経質にならず、できることをできるだけすればいい。できないことはしなければいい のだと。
そして、「あたしはあたし」 「人は人」 ってことばも好き。


この2冊の本、私くらいの更年期の女性の気持ちを正直に書いてくれている。
文体も自然で気取らずあけすけ、あまり品はよくないけど読みやすくてたのしい。
的確なフレーズと言葉がぽんぽん飛び出してきて、音楽で言うところのアドリブセンス抜群。
リズム感もたっぷりの文章だ。

もうおかしくて面白くて、笑いながら読んでしまった。
あまりに楽しいので2回づつ読んだよ。

女性にしか分からないこの気持ち。
男性にも読んで知ってもらいたいけど。

でも、わかんね~だろうな、この女ごころ。
女の気持ち男知らず。。。そしてその逆もありかもね。

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ナース:介護老人保健施設勤務
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